塾テキスト雑感。

激務の合間をぬって(笑)、「夏の教室」(久保田塾の夏期講習の名前)に於ける
5年生のカリキュラムを考えた。
今年は「サピックス」「日能研」「四谷大塚」の各生徒がいるので、
改めて各塾の1学期の教材を見直した。
やはりサピックスの教材は良く出来てるな~と感心する。
カリキュラムはまあまあだが、何より良いのは載っている問題の内容だ。
基本から応用へ、自然に発展している。
実に教えやすい。
また、解説が手抜きなのが、私にとっては何より助かる。
(これは皮肉ではありません)
発想自体は良いのだが、その説明の式があまりにも簡単にしか記されていないのだ。
だから読んだだけでは殆どの生徒(及び保護者の皆様)には意味不明なのです。
そこをどう補足するか、これが個別指導講師の腕の見せ所!
問題によっては、サピックスの教材に載っていない別解を指導することもある。
全く違う単元の問題と、根本でつながっているのだというようなことが生徒に伝えられたとき
無上の喜びを感じる。
私の解法に対し、サピックスの教材の解説から新たなヒントを得ることもある。
こういう経験は、日能研や四谷大塚の教材からは感じたことがない。
5年算数の教材についてだけ言えば、
「日能研の教材は趣味に走りすぎで、習う側(および教える側のこと)を全く考えていない!」
「四谷大塚の教材はポリシー皆無で訳わからない!」

と言いながらも、各生徒に責任はないのだから
あくまで、既習事項を踏まえての夏の学習としなくてはならない。
そして、実は、どこの塾にも共通のことがある。
一言で言えば、夏の課題は、どこに通う子どもにとっても、ただ一つということだ。
それは何か?
「割合」の完全掌握だ!

6年になってからのご相談も少なくない。
そうした子ども達にほとんど共通に言えることがある。
それは「割合」の感覚の欠如だ。

30を40と比べなさいと言われたとき
「10小さい」と感じるか
「75%」と感じるか
これは大きな違いだ。
そして大きな壁だ。

算数に於ける
いや子ども達の人生に於ける
最初のコペルニクス的展開と言えるかもしれない。

久保田先生に5年のうちに出会えて良かった
こう言ってもらえるように頑張るのだ

おっと、これを読んでしまった6年生(とその保護者のみなさん)
決してがっかりすることはないよ。
しっかり過去問対策するからね

中学受験に於ける最良のテキスト
それは各中学の過去問に他ならない。

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夏。

夏は草木の生長の大事な時期。
だが、人間にとっては暑くてげんなりして中だるみの時期
かと思っていた。
だから学校も長い休みを取るのだろう。

ところがだ、最近、この「学校を離れる」ということがとても大事なことのように思えてきている。
実は「最近」ではないのかもしれない。
私の読書録の一節を見て欲しい。
「クローディアの秘密」(岩波書店)

夏はあらゆる束縛から解放され
自分の興味や必要性に忠実に
自らの力をひたすらに磨ける時期なのだ。
特に学生、生徒、児童にとっては学校から距離を置き
ひたすら自分磨きに打ち込める、まさに「チャンス」と言えよう。
受験を控える者にとっては受験と真っ向勝負ということになろうか。

「夏を征する者は受験を征する」とはある予備校だか出版社のキャッチフレーズだったかもしれないが
ある意味で真実だ。
学校の呪縛を離れ、自らの目指す学校の入試に真剣に立ち向かえる時期なのだ。
弱点補強、得意分野のレベルアップ、どちらも大事なことだが
ひたすら打ち込めるのは夏休みだろう。
これが出来た子は秋から俄然伸びる。

私の塾でも、夏休みの申込みがほぼ出そろった。
私を頼ってくれる子ども達に、何を授けることが出来るか
自分磨きの手伝いをするという意識で、
具体的な技術や知識を伝えながら、もっと大きな生きるパワーのようなものを伝えたいと思う。
心新たに奮闘するぞと決意した。

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入試は学校の顔だとすれば・・・。

入試は学校からの明確なメッセージであるというのは私の持論だ。
入試問題がどのように学校のメッセージを発するかを一読頂きたい。

昨日伺った学校説明会で、いみじくも中学の先生から次のような言葉が発せられた。

「入試もコミュニケーションだと思っています。」

部分点をいかに与えるかという話の中で出てきた言葉だ。
必死に書かれた答案から、
生徒一人一人がどう解いたか
どう考えを進めたかを辿り、
少しでも点数が上げられないかとの思いで採点しているという話だった。
その中学では、国語はもとより、算数も記述問題ばかりだが、
まさにこうした思いからのことなのだろう。

学校の発するメッセージに対し
受験生が必死に答えを発していく。
その声をまた学校側が必死に聞こうとする。
この姿は健全であると思う。
とかく受験勉強というと悲壮な気配が漂いがちだが
対話の場と考えると、
10代前半で初めて出会う
本格的な知的活動とも捉えられる。

過去問を解く時、その中学の先生方の姿を想像しながら解いてみるのも悪くないと思う。
対話として答案を書けば、説得するというスタンスで答案が書けるようになる。
メッセージ、コミュニケーション
そう考えれば、実は、答案は受験生の顔だということになる。
6年の夏休み以降の指導では、こうした事も教える必要がある。

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プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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