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中学入試1月入試算数をざっと見て。

良問もあれば月並みな問題もありだが、やはり実際の入試問題だと思うと解いていくだけでワクワクする。
算数についてしか見ていないが、問題を見ると学校の様子まで伝わってくるような気がする。
全部を見ていないので、学校に失礼のないように、良い問題だけを記す。
特に「速さ」や「変化のグラフ」についての問題は様々な良問が出題されていたので、これからの入試への準備にふさわしいものが多かった。
生徒の仕上がり具合や、志望校を考慮しながらセレクトして活用させてもらった。

私が面白いと思った問題

【図形】
浦和明の星女子中学1月入試1(2)(8)
城北埼玉中学2回入試3
国府台女子学院中学1月入試4
渋谷教育学園幕張中学1月入試4

【数量・数の性質】
城北埼玉中学1回入試4
浦和明の星女子中学1月入試1(7)、5
国府台女子学院中学1月入試2(4)、3(2)

【速さ・変化とグラフ】
城北埼玉中学1回入試5
浦和明の星女子中学1月入試2、4
国府台女子学院中学1月入試5
渋谷教育学園幕張中学1月入試2




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合格報告。

既に千葉や埼玉での中学入試は始まっている。
都内の受験生の多くがいわゆる「お試し受験」として1月受験もする。
今年の受験生も全員が既にどこかを受験した。
合格をすぐに電話やメールで知らせてくれる子もいれば、授業の時についでのように言う子もいる。
その子の性格や、受験校に対する思い入れの違いなどにより伝え方が変わってくるのだろう。

この知らせ、昔は聞くのが本当に嬉しかったし待ち遠しかった。
腹の底から喜びが湧いてきた。
だが今は淡々と聞けるようになった。
どの子に対しても、期待されたことには全て応えたと実感出来るようになったからだ。
昔は自分がどこまで指導出来たか不安だったから、合格の知らせが来るか来ないかハラハラしていたのだと思う。

大手塾では大々的に「○○中学合格!」の張り紙が出ていることだろう。
私も昔は合格者の名前を教室の壁に張り出したりしたこともあったが、今は止めた。
塾や家庭教師が受験生を合格させるのは当たり前だと思うようになったからだ。
特別の授業料を頂き、特別の教えを授けるのはひとえに合格の為だ。
料理人が空腹の客を満腹にさせたり、医者が患者を治すのにも似ている。
当然のことをやって当然の結果が出て、何でそれをわざわざ喧伝する必要があるのだろう。
誤解しないで欲しいのだが、いくら空腹でも料理に満足しないお客もいるだろうし、
必死の治療をしても回復しなかった患者もいるだろう。
同じように、私が教えてきた子どもの全員が第一志望校に合格してきたわけではない。
だが、受験生全員、合格して当然だと思っている。
だからどのような結果も受け入れられるようになった。
結果が思わしくなければ、それは鍛えた自分の鍛え方の未熟の故かもしれないが、
その他、色々なことが重なってそのような結果となってしまったのだと思う。
そして、そこで終わりではないのだとも分かってきた。
様々な体験や試練が子どもたちを様々に鍛えていくのである。
指導の根本には、どのような事態となっても次のステップに進める子を育てるということがあるべきだと思っている。
不本意な結果に泣きじゃくっていた子もいた。
飄々と次の受験の準備に取りかかる(ふりをして辛さに耐えていた?)子もいた。
だが、そのどの子たちも逞しく育っていった。
私がすべきは、嬉しい結果は全てご家庭に預け、不本意な結果に打ちひしがれている子とは、その思いを共有し、新たな決意に至れるまで待つことだ。

指導はまだ続いている。
努力をするのは生徒も先生も同じだ、遙か向こうに待つ「合格」の2文字を目指して。
だが、この毎日の行いの全てが実は既に合格報告となっているのだ。




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いよいよ本番。

ついに本番入試の開始だ。
今年はどの子も春以前から指導できたのでそれなりの手応えを感じている。
そのうちの一人から以下のような年賀状までもらえた。
happynewyear2010.jpg

実際この通り必死にがんばっている。
この子についての指導開始が一番遅く、昨年3月末からの指導だったが、当初は算数は偏差値30代だった。
算数が嫌いという感じで、解説もなかなか理解してもらえなかったが、根性はある子だった。
かなりきつい言い方もしたが、めげずに努力してくれた。
12月の模試では算数の偏差値が初めて50代となった。
お母さんから「前は算数は試験が終わると問題用紙をみるのもいやがっていたのが、今は終わるとすぐにまず算数の答え合わせからするようになりました」と言ってもらえた。
1月に入っても好調だ。
この調子で本番も乗り切って欲しい。

他の子も皆がんばっている。
冬からは一日に4時間とか5時間の申し込みまでいただいて、飽きさせずにだれさせずに指導できるかと思ったりもしているが、長時間きっちり課題に取り組んでくれている。
前にも弁当持参で朝から夕方まで授業をした子がいたが、その子たちも皆良い結果となった。
長時間学習しても効果がないと書かれた本も少なくないが、子どもの気持ち次第だと思う。
不安な問題がある子は、それらの問題が全部理解できるまで何時間でも課題に取り組める。
特に女子の持久力には感心することしきりだ。

知恵を絞らせ続けると、それが頭の回転の潤滑油となっていくのだ。
比喩のようでいて、案外そのものズバリのような気もする。






10日も11日も入試だ。
いくら2月の本命への肩慣らしとは言え、受けるからには全力でぶつかり、良い結果を出して欲しい。

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低学年でやっておくこと。

低学年でやっておくべきことを前の項で書いたが
算数に関係あることで大事なことを忘れていた。
計算力が必要なのは前回にも書いたが、それ以外で、できるようにしておいた方が良いことを以下にまとめておく。

  1. 定規を使って縦に直線が引ける。
  2. 定規を使って横に直線が引ける。
  3. フリーハンドで直線が引ける。
  4. 平行線をフリーハンドでかける。
  5. 2点間を直線で結べる。
  6. 角度の感覚をつかんでおく。
    (90度、180度、45度、30度、60度)
  7. 算数の用語を覚える。
    (直径、半径、中心、まわりの長さ、高さ、辺、頂点、面、展開図、みとり図、対角線など)
  8. 時計の読み方(アナログ時計とアナログ時計の両方)
  9. 大の月と小の月

1から6についてまとめて、書く力を付けるようにと言っているが、書く力というと、作文力だけを指すように思われているのであえて今回具体的に述べた。
立体パズルや宮本先生のパズルなども子どもによっては大きな効果を上げるだろう。できれば親子で楽しんでほしい。