久保田塾からの返信(2回目)

○○様

少しはお役に立てたようで良かったです。
読書内容はまったく問題ないですね。
感性豊かな上に知的好奇心も旺盛なお子さんの様ですので、自主性を重んじながら、少しだけ距離を置いたところからしっかり見守ってあげれば全く心配ないと思います。
お母様の仰るとおり、親の焦りがそのまま子に反映していたのでしょう。
親が余裕を持てばお子さんにもゆとりが出ると思います。
そして自分からやる勉強が一番楽しいということも実感出来るでしょう。
お母様も、本人が希望することに協力していくということでうまく連携が取れると思います。
中学受験はこういう意味で「親子の受験」なのです。
親が必要以上に関わり過ぎるのは「親だけの受験」になってしまい、うまく行きません。

今お世話になっている家庭教師の先生方を信頼し、塾の先生方ともうまく連携してお子さんの自主性を育ててあげてください。
受験が無事終了するようお祈りしております。

久保田塾|久保田實




テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

お母様からのご連絡(2回目)

こんにちは。
お忙しいところ、早速丁寧な御返信をいただき、ありがとうございます。 先生から
の内容を読ませていただき、ほっといたしました。
やはりかなり「逃げ」の部分が大きいように思います。

今回のことでこれまでの私の対応がまずかったのが一番の反省点です。
先生のおっしゃる通り、一見ボーっとしているようで、実は感受性の強い子なので、
私の焦りがもろに彼に移ってしまっていました。
本人と色々話をしていても、「お母さんはこう言っているけど、本心はこうに違いな
い。」と私の気持ちの根底を見透かされていたのでしょうね。

家で事業をしておりまして、彼は長男ですので、「何とか成功させるように育てなけ
れば!」という思いが私の中に常にあるんですね。
10年以上も彼の親をしてきているのに親として成長していなくて情けなく、また、申
し訳ないです・・・。

読書の内容は、やはり物語が大好きのようですが、「空想科学読本」のシリーズ(←
これはファンタジーものになりますでしょうか)やら伝記やら日本史の図鑑等をみた
り、ことわざ・慣用句等の学研から出ている子ど向けの本、朝日小学生新聞も毎日楽
しみにしているようです。 比較的幅広い方かも知れません。

現在の状態に一番焦っているのは全く態度で表わさなくても本人なんですね。
算数においては彼が嫌がらず私に「じゃあお願い」と言ったのが、自分がやった問題
集の間違い箇所をノートに書きだすことでした。
そのことからも本当はやりたくないのではないのかもしれません。

まずは私が焦らず、本人からお願いされたことだけをやってみたいと思います。

本当にありがとうございました。

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ジャンル : 学校・教育

久保田塾からの返信(1回目)

○○様
久保田塾の久保田です。

> 最近では塾で学ぶことは嫌ではないから通いたい、だけれども中学受験は嫌、友達もいる公立中学への進学を希望しています。

この理屈はおかしいですね。四谷大塚や日能研は中学受験の準備をするための場所だということをしっかり伝える必要があると思います。
公立に行きたい理由も友達がいるからというだけでは今後その友達との関係がどうなるかも分かりませんし、そもそも単なる逃げのようにしか聞こえませんね。

> ただ、親の眼から見ると、もともと運動が好きな子ではないし、知識を得ることは嫌いではない、暇さえあれば読書をしている子です。
> 公立中学が果たして彼を伸ばしてくれるか、と思うと、公立中高出の私には残念ながらあまり望みはないのではと思えます。

これまでの生徒たちからの話からは確かに公立の先生方は学習指導という面ではかなり不熱心な感じですね。
と言うより、私立は学校の存亡自体がかかってきていますからしっかり指導しないとまずいという意識が強いのだと思います。
また読書好きということですが、どんな本を読んでいますか。ハリーポッターなどのファンタジーばかりを読んでいるようならかえって心配です。
幅広いジャンルから読めているのなら安心ですが。
読書から様々な知識を得ることが好きというお子さんなら全く心配ないです。

> 公立に行くなら運動部等で打ち込めるものが無いと難しいのかな、と。

学校というのは基本は学習だと思うので、運動部云々での学校選びは高校球児レベルになってからのことと思います。
学習指導で地元の公立に期待できないと分かっているのであれば中高一貫校に進むことを目指すべきではないかと思います。

> また、ここまで来るのに何度か「やめたい」と言いながら、6年に上がる時に自ら「やる!」と言った言葉を考えると
> ここで止めてしまうのは今後の彼の人生を考えると良くないのではないかと考えています。

彼が「やる!」と言った本心を知るべきだと思います。
塾での勉強は楽しいからやめないと言っていたのなら、それは暗に中学受験もやめたくないと言っていることと受け取れます。表面的には友達と一緒に公立に行きたいと言っているとしても、単なる逃げ口上としているように感じられます。

> 本人が嫌がっている部分が算数の中でも地道にコツコツとやらなくてはいけない計算問題・国語で言えば漢字の書き順といったもので
> それをやることに意味を見いだせず、気が向かないからではないかと思います。

漢字はその成り立ちから説明してあげれば自ずと書き順の意味もつかめるのではないかと思います。これは国語の家庭教師の先生にお聞きになってみてください。
計算力は算数だけではなく、これから中学高校で学ぶ数学の基本でもあります。
計算が出来ないのか嫌いなのかにもよりますが、まず筆算でもミスが多いとすると、繰り上がりなどの処理についての具体的な指導が不足しているからだと思います。またケタをしっかりそろえて筆算を書くということも見てあげる必要があります。子どもによってはある特定の段の九九だけ間違えるという子もいました。
長い四則混合式の処理が嫌いというのは、学校で習ったやり方と塾や家庭教師の先生からの説明とが違っていたり、あるいは細かなやり方についてのフォローを受けていないからと言った理由が考えられます。
また、文章題を解くときの筆算のミスはないのでしょうか。
実際の様子を見てみないと何とも言えませんが、算数の文章題を解くのは好きだけれど途中の計算は嫌いというのは、野球は好きだけど走るのは嫌いだからヒットはイヤでホームランしか打ちたくないと言っているようなものだと思います。ごく一流の天才にのみ許される方便ですが、それも本当のプロの選手には通用しない理屈なのは言うまでもありません。
昨年の生徒で、計算ミスばかりする子がいましたが、文章題や図形問題の解法のポイントがつかめてきたら、計算ミスも無くなっていった子がいました。精神的な不安がミスにつながっているのだと思います。

> ちなみに社会は歴史・公民は気に入っている様子で暇さえあれば参考書を眺めています。
> また、理科では化学反応等にも学ぶ楽しみを持っているようです。
> 現在の状態に対し、国語の家庭教師の先生にもメンタル面でのアドバイス・本人へのフォローをしていただき、本当にありがたい限りです。
> ただ、教科毎のことについてはやはり専門の先生が良いのでは、と算数の部分で是非アドバイスを頂ければ、と思っております。

勉強自体が好きなようですから、しっかり本心をくみ取ってあげてうまく乗せてあげれば受験自体にもっと前向きになると思います。本人なりに不安を感じているのを自分なりに無意識のうちに誤魔化そうとしているのだと思います。ですから叱っても何の効果もありません。むしろ本人の気持ちを解きほぐすよう努力すべきだと思います。本人も心の奥ではそれを望んでいるのだと思います。その為のシグナルが今の彼の態度だと思います。
実際に算数を担当なさっている先生にもそうしたお話しも含めフォローをお願いしていけば良いと思います。

> このような状態のときにでも宿題は「やるべきことなのだからやらなくてはね」と声をかけているのですが、
> あまり声をかけるべきでないのでしょうか。

感性豊かなお子さんの様なので、やらなくてはならないということを本人が一番良く分かっていると思います。そこで感じている彼の不安は、個々の学習上の懸案事項について助け船を出していくことで解消してあげた方が効果的だと思います。
具体的に何で躓いているかを聞いて、それへの対処を各先生にお願いすれば良いと思います。
塾に加え家庭教師を付けているのは塾の授業だけではくみ取れない部分を細かくフォローしてもらうためだと思います。そのことを各教科の家庭教師の先生にもしっかり伝えてあげてください。

> また、ここぞ!という学校が見えない彼に対し、もっと先の大学での姿を見せると「ああなりたい」などと希望が出てくるのでしょうか。

必要ないです。
彼自身の日々の活動の中で何かに興味を抱いているようならそれを大事にしてあげれば良いと思いますが、一方的にそれを餌に中学受験という些末なことに結びつけようとしても、彼ほどのお子さんだと、親の真意を見抜いて、かえって興ざめしてしまうのではないでしょうか。
彼から何らかのボールが投げられてきたらうまく受け止めてあげれば良いと思います。

> (小学校の「夢」という題材で「特になし」と書いていました。ずっと小さいころは「発明家」でした。いまも何かを開発して人の役に立つ仕事をなどと思っているようです。)

用心深い性格なのでしょうね。良く言えば慎重、悪く言えば臆病ということです。失敗してカッコ悪いところは見せたくないと言った心理ではないかと思います。

> いろいろ書き綴り申しわけありません。
> お忙しい中大変恐縮ですが、何かアドバイスをいただけると本当にありがたいです。
> どうぞよろしくお願い致します。

中学受験をしないと絶対に後悔すると思います。
私の直感でのお話しは岡目八目で何かの参考になれば幸いですが、かなり的はずれなところもあるかと思います。
直接彼を知っている家庭教師の先生とうまく連携をとりながらしっかりと本心をくみ取ってあげるのが肝心と思います。
状況が改善していくことを願っています。

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久保田塾|久保田實

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お母様からのご相談(1回目)

この時期の典型的なご相談内容だったので、プライバシーに配慮しつつ、参考となる部分を引用し、公開させていただく。

【以下引用(抜粋)】
突然申し訳ありません。初めてメールさせていただきます。
○○に在住の○○と申します。

現在小学5年生(塾では新6年生になりました。)の男の子のことでよろしかったら是非ご相談に乗っていただきたいと思っております。

中学受験をするために小学4年生の時から○○(大手塾)に通い始めました。
本人が希望したわけでもなく、親も左程熱心に考えていたわけでもなく、ただ1つ年下のいとこが希望していたこと、
本人の父が中学受験をし、私立中高一貫校で育ってきていることから、「受験してみるか」という軽い気持ちで始めました。
私も受験が分かっておらず、「塾に通ってさえいれば何とかなるだろう」と、あまり熱心に対応していませんでした。
が、4年も終わりになり、受験と言うものがようやく感覚的に分かり始め、いつも塾の中で中くらいの位置にいる息子に焦りを感じ、
自宅での宿題等必ず声をかけるようになりました。

このところ(以前からでしたが)息子が受験生活にかなりストレスを感じ、精神的に落ち着かない日々が続いています。
成績も伸び悩み、特に、算数に対し苦手意識を持っているようです。
最近では塾で学ぶことは嫌ではないから通いたい、だけれども中学受験は嫌、友達もいる公立中学への進学を希望しています。
ただ、親の眼から見ると、もともと運動が好きな子ではないし、知識を得ることは嫌いではない、暇さえあれば読書をしている子です。
公立中学が果たして彼を伸ばしてくれるか、と思うと、公立中高出の私には残念ながらあまり望みはないのではと思えます。
公立に行くなら運動部等で打ち込めるものが無いと難しいのかな、と。
また、ここまで来るのに何度か「やめたい」と言いながら、6年に上がる時に自ら「やる!」と言った言葉を考えると
ここで止めてしまうのは今後の彼の人生を考えると良くないのではないかと考えています。

本人が嫌がっている部分が算数の中でも地道にコツコツとやらなくてはいけない計算問題・国語で言えば漢字の書き順といったもので
それをやることに意味を見いだせず、気が向かないからではないかと思います。
ちなみに社会は歴史・公民は気に入っている様子で暇さえあれば参考書を眺めています。

また、理科では化学反応等にも学ぶ楽しみを持っているようです。

○○(家庭教師派遣会社)には5年の途中から算数・6年に入り国語でお世話になっております。
現在の状態に対し、国語の家庭教師の先生にもメンタル面でのアドバイス・本人へのフォローをしていただき、本当にありがたい限りです。
ただ、教科毎のことについてはやはり専門の先生が良いのでは、と算数の部分で是非アドバイスを頂ければ、と思っております。

このような状態のときにでも宿題は「やるべきことなのだからやらなくてはね」と声をかけているのですが、
あまり声をかけるべきでないのでしょうか。
また、ここぞ!という学校が見えない彼に対し、もっと先の大学での姿を見せると「ああなりたい」などと希望が出てくるのでしょうか。
(小学校の「夢」という題材で「特になし」と書いていました。ずっと小さいころは「発明家」でした。いまも何かを開発して人の役に立つ仕事をなどと思っているようです。)

いろいろ書き綴り申しわけありません。
お忙しい中大変恐縮ですが、何かアドバイスをいただけると本当にありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。

テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

日本語への感性。

池澤夏樹氏は作家としてより翻訳家としての方が馴染みがある。
最近もサンテグジュベリの「星の王子さま」(集英社)を読んだ。
本文は読みやすかったし、装丁も素敵な本だったが、何より題名についてのコメントに驚かされた。

原題はLe Petit Princeだから「小さな王子」となるわけだが、最初の訳者の内藤濯氏の題の付け方が見事なのでそれに倣ったというのだ。
池澤氏の指摘する、その根拠に唸った。

この本の「タイトルについての付記」から引用する。

『こういう時(ある人物を特定したい時)に日本では古来、その人が住むところの名を冠した。「桐壷の更衣」も「清水の次郎長」もこのゆかしい原理から生まれた呼び名であり、「星の王子さま」もこの原理に沿った命名だからこそ、定訳となったのだ。』

言われてみれば確かに。
指摘されるまで全く気付かなかった。
今年の鴎友中学の入試に出た(受験生はさぞびっくりしたことだろう)国定忠治も本名は長岡忠治郎というそうだが、生地の国定村に由来する名前の方がずっとポピュラーだ。

日本語の面白い一面を教えられた。




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プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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