授業料無償化。

授業料が無料となったようだが、身近にいる保護者の方々からは良い話を聞かない。
都立高校の授業料は月1万円。
これが無料になったところで大差ないというのだ。
授業料以外にどれだけの費用が要るかを考えたら雀の涙にしか過ぎないということらしい。

思い出したのは、検定教科書のこと。
私立一貫校生の授業サポートもしている関係で、一貫校の教材についてもある程度の事情は知っている。
検定教科書を使う学校が私立ではとても少ない。
私が一貫校授業サポートで今教えている生徒は都内と神奈川県下の私立校生だが、
どこの学校でも検定教科書はいっさい使われていない。
年度初めに配られ、それきり家庭に置きっぱなしだそうだ。
補助教材としてすら使われていない。
私への依頼が多いのは数学と英語なので他教科については分からないが
数学や英語だけでも十分な無駄と言えるのではないか。
一定部数を必ず買い取ってもらえるのだから、教科書を作る側にとっては必要なことかもしれないが、
使われないものに大量の税金が使われていることに変わりはない。
教科書出版会社への天下りについても調べてみて欲しいと思う。
検定教科書自体の出来が良くないということではない。
ただ、教科書のレベルは対象となる生徒達の状態で様々なはずだということだ。
私立のそれなりの試験を突破して集められた生徒達を相手にする授業では
確かに今の検定教科書の内容では物足りない。
また、そもそも教材からオリジナルであるということに意義を見いだす私立校も少なくないと思う。
私が学んだ中高一貫校でも、(すでの数十年前のことだが、)当時の文部省から配布された教科書は数学についてはいっさい使われなかった。
ならば、学校に事前にどれを使うかではなく、そもそも使うかを尋ねれば良いのではないかと思う。
あるいは、こうした調査をすることによって、却って別の情報がお上に握られてしまうという危険が生まれるのだろうか。
それでも、広告なしの一律無料、税金を使いまくりの一律無料には納得しかねる。

検定教科書も無料教材もなかった江戸時代の教育水準は高かったらしい。
お上が思想以外の部分にはあまり干渉しなかったから私塾や寺子屋が思い思いに子どもの成長ということを考えていたのだろう。
私は単に税金の無駄を減らすという視点からだけ、教科書の無償配布をやめて欲しいと思う。
所得が低く、教材を買えないという家庭に限って教材の購入費を給付すれば良いのではないか。
検定というものも、政治問題化しやすい歴史や地理に限ってで良いのではないだろうか。





プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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