算数の入試なのに・・・

算数の入試でありながら、算数の力以外の能力を試す問題がある。
例えば次のような問題。
(2)がすぐ答えられるような、算数がかなりできる子でも(1)を間違える可能性がある。

問題
5人の小学生が算数のテストを受けました。得点は、春子さんがA点、夏子さんがB点、秋子さんがC点、冬子さんがD点、つとむ君がE点でした。引き算の記号-を使って2人ずつの点数の差をあらわすと
B-A=12、B-C=19、D-A=30、E-C=12、D-E=(ア)
となりました。
次の問いに答えなさい。
(1)最高点をとった人はだれですか。
(2)上の(ア)にあてはまる数を求めなさい。

線分図を使えば(1)(2)ともすぐに答えが求められる。
ではなぜ(1)を間違えるのか。
それは線分図を書くときにABCDEのアルファベットを使っていると、答えが出た途端に、アルファベットで答えてしまうからだ。
算数の問題集にはAさんとかB君がよく登場する。
だから人の名前を聞かれているのに、「Dさん」のつもりで平気でDと答えてしまうのだ。

現に、今教えている生徒もこの問題で(1)をDと答えてしまった。
Dが一番高いなら、冬子と答えなければならない。

試験場の極度に緊張した空間で、こうした細かな設定に機敏に対応できるかは、算数自体の能力とは言いにくい。
注意力のある子がどうかを判別する為の問題と言えると思う。

過去問演習をしていると、こうした学校の意図も見えてくる。
当然、生徒にはこうした点も注意を与える。

入試問題とは、その学校がどのような子を入学させたいかの意思表示でもあるのだ。





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