家庭教師を付けると依頼心が付いてしまうのでは?

集団塾や学校の授業の理解を深めるために家庭教師や個別指導を付ける場合の弊害として、依頼心が増すということが言われる。

例えば、集団塾の授業で分からないことがあっても、その場で必死に考えようとせず、「後で家庭教師の先生に教えてもらえばいいや」となってしまうということだ。
ところが、実は逆で、家庭教師が付く前から、実はその子はもう授業で考えることが充分にはできていなかったのだ。
原因は時間の不足だったり、先生との相性が悪かったり、先生の力量不足だったりが考えられる。

依頼心が増すという心配はこれまでの指導経験からはほとんど感じなかった。
集団授業でどこまで理解したかをチェックしてから指導するからだ。

家庭教師をなさっている先生方でも色々な考えの方がいて、塾の指導など関係なく、「私の教える方法だけを身に付けておけば心配ありません」という指導を取る先生もいらっしゃるようだ。
私が念頭に置いているのは、その子の脳が働いているかということだけ。
だから解法にはあまりこだわらない。集団塾で習った考え方できちんと筋道立てて解けていればそれで良いと考える。
塾で習った解法で途中までできてる場合はそこからの糸口を示唆する。
考えるのは子ども自身だ。
どうしてもつかめない時はさらにヒントを広げる。
それでもにっちもさっちも行かない時は流れ全体を説明する。
もちろん、より効率的な別解がある時は参考の為に教えることもあるが、どちらで解くかは、子ども自身の実感で選べば良いと思っている。
こちらが解法を指示するのは、ある解き方で間違えが多いときだ。その解き方以外の方法でその子が分かりやすい解法を説明する。
そういうやり取りから、その子が授業にどれくらい食らいついているかが理解できる。
依頼心についての心配はない。

要は子ども自身が自分の脳をフル回転させているかがポイントだ。
解法全体を先生に説明してもらっても、それが自分のアイデアの様に使えるかと心がけるなら何ら心配ない。
暗記か暗記でないかは問題ではない。
暗記だとしても、応用が利けばそれで良いのだ。

私が今の生徒とやっていることを個人情報に抵触しない範囲で具体的に説明しよう。

(1)中学受験生の場合
塾テキストのフォロー。
大抵は未消化の部分をやらせてはチェックという形。
その形だと、消化済みと思っていた部分の理解度も確認できる。
サピックスの生徒は「デイリー」や「サポート」のフォロー。
日能研の生徒は算数が得意な子は「強化ツール」。5年以下の子や苦手な子は「本科教室」。
四谷や四谷準拠塾では、「予習シリーズ」か、塾から出る補充プリント。

(2)高校受験生の場合
塾の教材からは質問のある問題だけを解説。
市販のまとめ教材を使って毎回宿題を出し、そのチェックをしながら総合力を培っている。

(3)私立校生の場合
学校から配布された特別の問題集の、既習事項の確認。
確認が済めば、未習部分にも進む。
テストの分析とフォロー。

上記で共通して言えるのは、一人でもやらなくてはならないことが、家庭教師のサポートが入ることで、より効率よくこなせるようになるということだ。
一緒に学習するとは言っても高々週に1時間乃至2時間のことだ。この限られた時間が元となり、一人でやる時間の学習内容がずっと充実する。
ポイントとなるのはやはり一人でやる学習の内容なのだ。
だから、依頼心が増すという心配は全く不要と考えて欲しい。

蛇足ながら、上に挙げた学習が、一人で充分こなせているなら、家庭教師をつける必要はない。

テーマ : 子供の教育
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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