不注意なミスを無くすには。

うちの子は計算ミスが多いんですが、どうしたらよいでしょう。
このご相談はとても多い。

繰り上がりや繰り下がりの処理が不完全だったり、九九が中途半端だったりといった子はある意味で救われる。
そこを練習すれば必ず向上するからだ。

見過ごされがちのミスに転記のミスがある。
最近も複数の生徒がこのミスをしていた。
一人は21×4=48
もう一人は帯分数の整数部分と分母とを入れ換えて書き写してしまっていた。

式も計算も全て合っているのに答えは当然違う。
惜しいミスと言われがちだが、私は致命的ミスと考える。
言ってみればマラソンでコースを間違えるとか、デートで相手の名前を言い間違えるのと同じではないのか。
トップで走ってきて一番にゴールのスタジアムに戻ってきたとしても、走るトラックを間違えてしまったら失格となってしまう。
素敵な会話で好感度がどんどんアップしていたとしても、相手を呼ぶのに違う名前を口にしてしまったらもう終わりだろう。
のろいランナーが優勝できないのは仕方ない。
会話の弾まない男が相手にされないのも残念ながら仕方ない。
でも、そこそこの力を持っているのにそれが実を結ばない理由が単なる不注意だとしたら、それはとても惜しい。
応援する立場から見ればとても悔しい。

転記ミスを無くすのに指先確認などを勧める先生もいる。
効果はあると思うが、それだけでは完全には無くならない。
もっと良い方法はないのか。
私はあると思う。
それは自信を付けさせることと体調を万全に保たたせることだ。
何だそんなことかと思われるかもしれないが、この二つの効果は大きい。
そもそも転記ミスというのは気の焦りが一番大きな原因なのだ。
気の焦るの原因は?

解ききれるだろうかという不安だろう。
早く解かなくちゃという焦りだろう。

だったら不安や焦りを除去すれば良い。
そう、転記ミスは心の問題なのだ。

スタジアムでコースを間違えるマラソンランナーも
デートの仕上げに相手の名前を言い間違える男も
要は現在していることの最後までの見通しをきちんと持てていないことが原因だ。
「ここまでは何とか持ってこられたけど、これからえっとどうしたらいいんだっけ」といった不安があるからつまらないミスをしてしまうのだ。
心を強くすれば自ずとミスは無くなる。
そして、心を強くする一番の方法は自信を持つことだ。
自信が持てて体調が万全であれば不注意なミスは絶対になくなる。

先ほどのミスをした二人の生徒も、秋にはもうそんなミスをしなくなっていることだろう。
解いていく過程の全てが見通せていれば、ミスをすることは絶対に無い。
この夏の学習を通じ様々な発想法をより確かなものにさせれば、自信がどんどん伸び、秋にはもっともっと逞しい精神と算数の眼力が形作られているだろうから。

何だ、だったら特別の対策を考えなくても良いのかと思われたことだろう。
その通り。
不注意なミスは通常の学習をきちんとこなしていけば無くなっていくのだ。












テーマ : 算数・数学の学習
ジャンル : 学校・教育

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ごもっともです。

ミスに関する例え、恐れ入りました。
自分は生徒のミスに対し、少し甘かったかもしれません。彼らの為にならないかもと少し考えさせられました。
学生時代、「ケアレスミスが一番ダメ」だという英語の塾でおもいっきり机を蹴られ、腹に激痛を受けたことを今でも覚えていますが、先生なりの愛情だったのかなと今では思います。おかげで英語は中学、高校とずっとトップでいられました。

さて、明日も授業気合入れてがんばります。
「心の強さ」大事ですね。

Re: ごもっともです。

コメント頂いていたのにブログの扱いに不慣れでご返信がこのように遅くなってしまいました。誠に申し訳ありません。
記事に共感頂いたようでありがとうございます。
指導者にはいろいろなタイプの方がいらっしゃいますが、結局は愛情をもって接している方の指導はタイプを超えて生徒に届くように感じます。
机を蹴った先生の指導の影響で英語の成績が伸びたかもしれないという話はとても参考になりました。
私も、同じミスを繰り返す子にはきつい言い方をすることもあります。反省することもありますが、やはり何とか改善して欲しいという気持ちからなので、結局は通じていると思っています。
でも一人よがりはいけませんね。慢心に気を付けながら私もさらに向上していきたいと願っています。
コメントどうもありがとうございました。

> ミスに関する例え、恐れ入りました。
> 自分は生徒のミスに対し、少し甘かったかもしれません。彼らの為にならないかもと少し考えさせられました。
> 学生時代、「ケアレスミスが一番ダメ」だという英語の塾でおもいっきり机を蹴られ、腹に激痛を受けたことを今でも覚えていますが、先生なりの愛情だったのかなと今では思います。おかげで英語は中学、高校とずっとトップでいられました。
>
> さて、明日も授業気合入れてがんばります。
> 「心の強さ」大事ですね。
プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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