帰国生受験の体験記。(その3)完結編

前の記事の続きです。
通っていた四谷大塚についての感想が述べられています。

以下、体験記の本文です。



今思えば幾つもの課題をクリアしてたどり着いた合格だと思います。

一つは塾です。
「温情で入塾させる」と言われたときには正直、複雑な心境でしたが、四谷大塚はとても良い塾でした。SAPIXのレベルの高さをよく耳にしますが、指導が厳しく偏差値の高い生徒が多い塾がすべての子供に最適な塾ではありません。保護者説明会の時に四谷大塚の講師の先生が話される内容は共感するものばかりで、頑張っているが成績が伸び悩んでいる生徒に対しての思い入れが強い塾だと思いました。
教材の内容もしっかりしているので、長期的な学習計画は信頼できる塾の教材に則って進めるのが一番安心なのではないかと思います。

二つ目は家族の思いの強さです。「結局は本人のやる気次第」と言うのはよく聞くセリフですが、最近の受験は出題傾向の情報分析や、子供が学力をつけるための学習方法など、精神論よりも技術論が重要になってきているため、本人の努力だけで合格できるのは本当に一部の意識の高いお子さんだけだと思います。
子供にあった塾を選び、久保田先生を探し出し、プリントのコピーや書類のファイリングなど、実務的に行ったことは膨大でした(ほぼ全て妻がやりましたが。)。
また精神面でも、長女が学力的、体力的、精神的にどんな状況なのか、精神的なサポートは何ができるのかを、親はいつも考えていたと思います。これは仕事や他の家族を犠牲にして受験を優先するということではなく、今、長女にしてあげられることを可能な限りしてあげる、ときには人の助けを借りながら、という姿勢であったと思います。
長女が第一志望に合格し、良い刺激を受けながら充実した中学校生活を始める姿を想像することで、自然に親として自分たちがしてあげられることを考えていたように思います。

最後に本人の思いの強さが重要でした。
長女が第一志望にしたのは模試で合格レベルに達していない学校でした。しかし、その学校には帰国子女を想定した英語の特別クラスが設置されているから、というのが長女がどうしてもその学校に行きたいと言った理由でした。私たちはそれを聞いた時、米国滞在中の経験が長女にとって大きな自負になっていることを理解し、たとえ他人から合格圏外と言われても、最後までその学校を目指すのだろうと思いました。つらい時期を乗り越えて、最後まで目標を変えず受験勉強を続けることができたのは、明確な理由があってその学校に行きたいと思っていたからだと思います。

本人の努力がなければ合格はなかったでしょうし、長女には自信を持って望んだ学校での中学校生活を始めてもらいたいと思っています。しかし塾や久保田先生、家族のサポート、そして幸運も含めて、何かが欠けていたら合格はなかったかもしれません。自分だけでなく、自分のことを大切に思ってくれる人たち皆が一生懸命頑張って、大きな目標は成し遂げられるのだということを今回の受験を通じて長女が学んでくれれば嬉しく思います。
そして幾つもの要素、多くの人の頑張りを合わせる際に、足りないところを本当にうまく調節して補ってくれたのが経験豊富な家庭教師の先生だったと思っています。だいぶ長く、また赤裸々すぎて恥ずかしい文章ですが、久保田先生に対する私達の感謝の気持ちを表すためには、私達が重要だったと思うことを素直に書く必要があるだろうとおもい、このような感想を述べさせて頂きました。子供の受験という一大事に臨むご家族、お子さんにとって、何かしらのお役に立てる内容であれば幸いです。
(以上、手記終了)



要職にあって多忙な日々の中、お父様がわざわざこのような記事をまとめてくださいました。
私自身も工夫したことも多かったですが、お父様お母様の様々なサポートが一番大きな支えであったのだということがよく分かりました。このようなご家庭から信頼を寄せていただけたことに感謝しています。
今や一学期の半ば、本人はどのような学校生活を送っているのでしょうか。
期待以上の学校であったことを祈るばかりです。

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プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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