マイナス10000円お小遣いあげる。

ある新中1生。なかなか正負の数になじめない。
5-3と3-5の区別がしっかりしない。
もともと算数が苦手ということでご相談を受け
私立の内部進学対策で指導を引き受けた。
無事進学はできたものの、
中学から入ってきた強者たち(いわゆる外進生)の中でうろたえることしきりのようだ。
学校の授業も、かなり優秀な生徒を想定しての、独自のカリキュラムで進行している。

先日の私との授業でも、計算途中で何度もマイナスを付け忘れた。
この生徒の意識の中では、符号は刺身の妻程度のもののようだ。
「そうじゃない、数の一部なんだ」ということを口を酸っぱくして何度も説明している。

まだ、数の処理自体にも危ういところがあるので
数の計算が済んだところでホッとしてしまうのだろう、つい、符号への意識がおろそかになる。
あんまり同じようなミスを繰り返すので、業を煮やし
「あのさ、『10000円お小遣いあげる』って言われたらどう思う?」と尋ねた。
即座にニコニコしながらの「嬉しい」との答え。
「じゃさ、『-(マイナス)10000円お小遣いあげる』って言われたらどうよ?」と聞くと
これまた即座に顔をゆがめ「いやだ、そんなの」との答え。
「でしょ、いやでしょ。2と-2は、それくらい違う数なんだよ。そこしっかり肝に銘じてよ!」と力が入ってしまった。

面白いもので、そうするとミスが減った。

中学生に限らない。
小学生の四則演算でも、ミスが多い子に
お金になぞらえて説明するとすぐにピンと来るときがある。
具体的なもの、特にお金はやはり効果が大きい。
引き算を間違える子に
「君はお店屋さんにはなれないね、だって、お釣りたくさん上げちゃって損ばかりしそうだもん」と言うと苦笑いしながら「あ~マズい!」という顔になる。

お店屋さんごっこや、トランプゲームの点数計算など
遊びの中でも数への感覚を磨けるのかもしれない。
いや、低学年のうちにそうしたことをたくさんやらせたら良いのではないだろうか。
ふとそんなことを考えた。

テーマ : 子供の教育 - ジャンル : 学校・教育

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)