中学入試指導を振り返って。(小6・中学受験生編)

もうすぐ中学入試本番。
すでにお試し受験が始まった生徒もいる。
冬期講習も今週で終り、来週から通常授業だ。
いよいよラストスパート。
中学受験をする6年生に限定して、今の生徒たちへの指導について、自分なりのまとめをしてみたい。

予定より進めた生徒、ちょっと心配な生徒、様々な教え子がいる。
この時期は、新たな塾探しをしている保護者の方も多いと思うので
あえて途中で辞めてしまった生徒のことも記すつもりだ。
私の指導と合うか合わないかを事前に判断する材料にしてもらえたら幸いだ。

まず今もいる生徒たちのことから。
在籍の長い順に記す。


A君(4年生の12月に入塾)

4年の12月から大手進学塾の算数フォローとして入塾。
週1回2:1指導1.5時間。
真面目な性格だが、応用が全く効かないタイプで、各回の基本事項の再確認からしていった。
名の通った塾での授業にしては、あまりにもおざなりな指導内容で、大事なことを塾では教えてくれなかったということも結構あった。
ひとつのことを何回かに分け、時間を置いて学習させるカリキュラムの塾なので、あえて知識も小出しにするという方針なのかもしれないが、関連事項を一気に教えてもらう方が習う方も楽だと思う。
私は関連事項は一緒にどんどん教えてしまう。子供の受容ぶりにもよるが、大体はこの方が後々楽だ。
遠方からの通塾ということで時間的な制約もあったと思うが、基本レベルでの指導で終わってしまうことが多く、かなり積み残しを抱えたまま4年までを終えた。
5年になっても各回の塾テキストを使って基本事項を再確認していく授業だった。
ところが、4月に本人が体調を崩してしまった。
やはり遠路の通塾がしんどかったか。
もともと線が細い子だったが、体力的にも弱かったのか。
久保田塾を辞めるということになった。
残念だったが、保護者の判断に従うしかない。
大手塾には通い続けるということだったので、自分のペースをつかめればと思いつつ、送り出した。
その後、5年の秋に、体調も回復したのでまた指導して欲しいと連絡を頂き、とりあえずどんな状態か来てもらった。
算数は惨憺たる状態だった。
場合の数では順列と組み合わせの違いも理解できていなかったし、3.14の計算は最後にまとめてやるといった基本事項も定着していなかった。
5年の秋早々で良かった。
ここからどんどん難しくなっていく。
再開後も塾テキストに即して基本事項を教えるということに変わりはなかった。
再開後のお母様からのメールで
「やっぱり久保田先生のところに行くとよく分かると久保田塾からの帰り道、子供がニコニコしていました」というメールを頂いた時は本当にうれしかった。
6年になってからもしっかり通ってくれ、1学期終わり位からやっと応用レベルまで私のところでも扱えるようになった。
大手塾での学習内容をだいぶこなしてから私のところに来られるようになったのだろうか。
6年秋からは、今日はこの問題から教えてくださいといった姿勢が彼に生まれた。
前は1番から順に解説していかなければならなかったのが、彼から分からないところだけを教えてほしいと言われれば指導の効率もぐっと増す。
総合回に、既習事項をチェックしてもきちんと解き進められるようになった。
6年になり、塾の先生が変わったせいか、彼の力が伸びたせいか、それは分からないが、2:1授業週1回でも効果が上げられるということをご理解いただきたい。
お母様から志望校についての相談を頂いた時、強気の受験で行きましょうとお答えした。
今は、過去問演習は家庭でのフォローがあるようで、その中からの質問もあまりなく、彼が希望する苦手単元を、プリントを使い重点的にフォローしている。
この時期になっても、まだ習っていませんという事項があるのにびっくりする。
大手塾の先生もピンキリのようだ。


B君(5年生の2月に入塾)

5年の2月(学校の学年はまだ4年)に大手進学塾の算数フォローとして入塾。
週1回1:1指導2時間。
毎回、塾教材を使って基本から応用までを順に演習とチェック、解説。
1:1指導だと、解いている過程を細かく見ていられるので面白い。
この子は、人の目を全然気にしない子なので、5年当時から、私がノートを覗き込んでもペースを変えずに解き続けていた。
気になることがあっても、彼が出来たというまではそのままにしておいて、解いていく過程を説明させながらミスに気付かせた。
つじつまが合わなくなった時の様子が面白い子で、普段はとても物静かで落ち着いているのに、
「あれ、何で!」と突然、目をクリクリさせて慌てだす。
そしてじっくり問題文を読み返し、手が動かない時はまた助け船を出す。
そんな感じの授業がずっとこれまで続いてきた。
(余談になるが、この子は小さい字を書く子で、ノートをチェックするのがしんどい。)
今は第一志望もはっきり決まり、その過去問演習に余念がない。
塾で、その学校に特化した対策講座があるので、そこでやって分からなかった問題(塾の授業だけではつかみきれなかった問題)の解説や、やり残した問題の演習と解説をしている。
6年の夏休み最後まではノンビリ自分のペースで、塾の復習や課題を私のところでやるといった感じだったが、さすがに秋からは受験モードになってきた。
それとともに塾でのクラスも中位から上位へと驚異の上昇を遂げてくれた。
理科が大好きのようなので、算数で今のペースを保てれば第一志望を突破できると思う。


C君(5年生の9月に入塾)

5年9月の入塾。
やはり大手進学塾に通いながら、そこでの算数のフォローをご希望。
週1回1:1指導1.5時間を1回。
(その後、1回の指導時間を6年から2時間、6年秋からは3時間に変更)
今は、かなり高めの同レベルの学校をいくつか志望しているので、そのうちの1校の過去問演習をどんどん進めている。
別の学校については、塾で個別にフォローしてくれている。
5年から6年春までは、塾で習った解き方をパターンとして覚えている感じで、応用がほとんど効かなかった。
中途半端に理解しただけで、応用問題にも手を出すから考えが混乱してしまって、基本問題も確実に解くということが難しかった。
私の指導は、各回の解き方の本質を教えることが中心だった。
そして、各回のまとめテストで、まず前半を確実に丸で固めることを目標とさせた。
教えてもしばらくして似た問題が出た時に、前の指導事項を忘れていることが多かったので「公式ノート」というのを作らせ、大事な考え方や解き方をそのノートにまとめさせている。
何かあると、そのノートを見返せば思い出せるようになっている。
この「公式ノート」は今ほとんどの生徒に作らせている。
(何でも一回で覚えられる子もたまにいて、そういう子にはあえて作らせてはいない。)
彼には、何かが分からなくなったときだけではなく、時々「公式ノート」を読み物として読み返すことも大事だと話している。


D君(6年生の2月に入塾)

6年2月から週1回1:1指導1・5時間。
大手進学塾の算数フォローをご希望。
5年を終えた段階で、塾の算数が全然できないということでご相談を頂き、指導開始。
真面目な子なのだが、真面目であるということはハキハキ返事をすることだと勘違いしているのか、こちらの説明に対し何でもかんでも「分かりました」「分かりました」と答える子だった。
国語が凄くできる子なので、情感が細やかで、相手への気遣いができるということなのだろうと推察した。
先生が一生懸命に説明してくれたのだから「分からなくては!」と思ったのだろうか。
それが「分かりました」と答えることになったのだろう。
でも次の問題で、今説明したポイントが完全には理解できていなかったと私には分かる。
そういう時、私は怒る。
分からないから怒るのではない。きちんと確認せずに安直に「分かりました」と答えることに怒るのである。
ふとその時、この子は営業マンになったら成績伸びるだろうなと、そんなことまで思ってしまった。
それ位、人のことを考える子なのだ。
でもそれはうわべだけの愛想で長い目で見ればその子のプラスにはならない。
算数の学習でももちろんマイナス。
私は怒って次のような言葉を彼にぶつけた。
「分かってないじゃないか。分かってないのに何で『分かりました』と言うの。それって俺の言葉を真剣に受け止めてないってことじゃないの?」
大の大人が6年生相手に大人げない?
しかし私は、考える姿勢というものを彼に身につけてほしかった。その本心を吐いたのだ。
実は彼とはそんなやりとりは2回や3回ではなかった。泣かせてしまったこともある。
授業終了間際に「これだけ僕が言っても分かってもらえないなら、もう通っても意味ないな」
などと、子供にはかなり酷な言い方をして帰してしまったこともあった。
傷つけてしまったのではないかと案じていたら、後日お母様から
「やっぱり僕が悪かった、久保田先生にはもっと習いたいと本人も言ってるので見捨てないでください」との連絡を頂いた。
見捨てたつもりではなかったのだけれど、やはりそう受け取られてしまうか。
そんな彼も最近やっと逞しく(たくましく)なってきた。
今は塾テキストからの質問と、過去問演習からの質問に答える授業。
リストアップしてきて彼からどんどん質問が出る。
彼はやはり実業で成功するタイプかもしれない。


Eさん(6年生の5月に入塾)

お母様が久保田塾のサイトをご覧になってのご相談。
いろいろ塾を変えたが、どこに行っても算数が伸びない、どうしたら良いでしょうとのご相談だった。
国語はかなりできるのに算数は全く振るわないとのこと。
こういう子は案外多い。
体験授業後、空いている限りどこでも入れてほしいということになり、家庭教師2時間を1回と2:1指導1.5時間1回を併用。
体験授業で確かに算数は相当苦手なようなのが分かった。
どうしたら良いかということになるのだが、対応は案外楽だった。
この子は志望校が既に決まっていた。その学校の算数は傾向が実にはっきりしている。
ということで、その学校に出る単元だけを学習していくことにした。
前の塾で使っていた教材を使い、出る単元だけをピックアップして、そこだけをやっていった。
当初は計算も含めてボロボロだった内容が、徐々に基本は取れるようになってきた。
計算については、家庭教師ですら細かくチェックをしない先生が多いが、私は筆算のやり方や途中の処理も細かくチェックする。
やはり彼女も、これまで見てきて計算から苦手な子と全く同じ間違いをしていた。いや、間違いではないのかもしれない。あるいは以前の先生にそう習っていたのかもしれない。
それは、例えば分数の引き算の時、すべて仮分数にしてやるといったことだ。
数学では当たり前のことだから、先生によっては、小学生にもこのやり方を教える人もいる。
だが、やはり小学校での分数の引き算は帯分数でやってほしい。分数の意味を意識して欲しいからだ。
引けない時は1だけ分数に戻す。
これを徹底するだけでかなり計算が楽になる。
また掛算割り算は一遍にやる。整数ばかりの時もだ。
すべて仮分数にしていっぺんにやる。これだけで処理スピードはかなり増す。
その他、0のたくさん付いた数の掛算など、少しの工夫でグッと楽になることは計算だけでもかなりある。
そういうことは、少なくとも彼女がこれまで通った塾ではどこも教えてもらえなかったらしい。
そうした工夫をいろいろ教えてあげたら、それが凄くピンと来たのか、彼女は私の教えたことをすぐに自分でノートに書き留めるようになった。
彼女にも「公式ノート」を作るよう指示したのは言うまでもない。
今は、その志望校の後半に出る、応用問題にもかなり対応できるようになった。
国語ができるだけあって、長い文章題も正確に読み取れるのが強い。
基本が固まってくると、それを応用できる力はもともと有ったのか、応用問題にもそこそこ対せるようになってきた。
さすがに1校受験は心配だということで、ご家庭で、他の学校も選ばれ、そこの過去問演習を始めたのも効果的だったかもしれない。
そちらの学校の問題は、第一志望の学校より、出題範囲が広いから、よろ広範な分野への準備が必要になったからだ。
やはり彼女が持っていた教材から、総合回だけをやって、苦手単元を見つけ出していった。
プリントも補助的に使っている。


F君(6年生の6月に入塾)

大手進学塾の算数フォローをご希望。
その塾には4年の時から通っていたとのことだったが、算数は全く身についていなかった。
通塾1:1授業の希望だったが、空きがなかったので、低学年で1:1授業だった方とご相談のうえ、その方に2:1指導にしていただき、2:1授業週1回で、まず塾の各週の単元のフォローをしていくことにした。
作図の手順や意味が分かっていなかったようで、細かく説明したら、だんだんに自分でも図が描けるようになってきた。
実は、彼のお兄さんが私立の補習で通っていたのだが、弟のためにと、自分の1:1授業のコマも譲ってくれて、途中から1:1授業と2:1授業を週に1回ずつのペースになった。
それを機会に、お母様も一大決心をされ、大手塾を辞めて算数は私だけの指導で行くということにされた。
当初は指示しないと何もしない子だった。
いや、出来なかったのだろう。それ位、算数については何も身についていなかった。
だが、図の書き方を説明し、各問題のポイントや共通点を説明してあげると、意外にしっかりと理解でき、少しずつだが、自分でも図を描くようになってきた。
面積図の逆比の利用などはスンナリ理解でき、いろいろな問題に活用できるほどになったが
つるかめ算の応用の面積図にまで利用しようとするので、
「こいつホントに逆比の意味を理解できてるのか?」とこちらが青くなったこともある。
言われないと式だけで解こうとすることも少なくなかったが、
考えあぐねている時は「なぜ図を描いて考えないの?」と迫った。
慌てて図を描きだすと、結構自力で行けたりする。
「でしょう、図で考えると分かりやすくなるでしょう?」と納得させる。
式だけで解いた時も、筋が通っている時は何も言わなかったが、チンプンカンプンの式を書いたり、手が止まっている時は「図は?」と一喝する。
野球が好きな子なので、時々野球に例えて説明する。
「君は直球だとかなりの剛速球にも対応できるようになったけど、変化球が来ると途端に空振りしちゃったりするね」などと反省させる。
この頃はやっと変化球にも対応できるようになってきた。
気構えが出来たのだろうか。
宿題を多めに出しても、最近はきっちり最後までやってくるようになった。


G君(6年生の7月に入塾)

家庭教師と1:1授業の併用。不定期。
6年生の7月中旬に、お母様が久保田塾のサイトをご覧になってご相談。
大手個別指導塾でずっと受験勉強をしてきたが、全く効果が上がらない、どうしたら良いでしょうとの相談内容だった。
お子さんの性格から、集団塾は無理だろうと思い、ずっと大手の個別指導塾でお願いしてきたとのこと。
体験授業をしてみたら、確かに算数についてはかなり弱い。
書くペースもかなりのろい。
4年生の時から受験準備をしていたとは思えないレベル。
お母様からのご希望で、四谷の四科のまとめ(算数)を頭からやることにした。
幸い夏休みに入ったところで、指導時間が融通できて、集中的な指導ができた。
四科のまとめを見ると、すでに習った形跡もあるが、文章題の解き方はほとんど身についていなかった。
図を描いて解くといったことが全くできない状態。
そのような指導をされてこなかったのだろう。
夏休みは四科のまとめだけをやった。
面積図と線分図が使える問題については、図の意味、図の描き方から説明した。
当初はかなりスローペースだったが、指導が進むにつれ、新しいことへの受容力も増してきたのか、後半はかなりのハイペースになった。
図形の面積などは以前の指導でもきちんと身についていたようで、そのあたりはスイスイ進めた。
比や割合が全くつかめていなかった。
面積図や線分図は、比や割合と裏腹の関係だから、作図の指導を続けていくうちに、割合の感覚も徐々に身に付く。
今は志望校がしっかり決まっているので、その過去問演習をやっているが、それも複数回やり終わり、よく出る単元、学校説明会でここをしっかり勉強しておいて欲しいと言われた単元を、プリントを使って重点的に強化している。
過去問演習をやりだしてびっくりしたのは、四科のまとめに載っていて夏休みにやったことは相当難しい問題にもきちんと対応できるのに、載ってないこと(つまり、夏休みに触れなかったこと)については、基本事項からつかめていなかったことだ。
ペースは遅い子だが、一度身に付いたことは絶対に忘れない子なので、ある意味で頼もしい。
今は算数だけで言えばもう一ランク上の学校を受験させたい位のレベルだが、本人もお母様も第一志望校が気に入っているので、その学校ひとつに絞っての受験ということにした。午前午後も含め、複数回の試験の全てに願書を出されたそうだ。


Hさん(6年生の11月に入塾)

夏前に既に定員はいっぱいだったが、この秋に、知人を通してご相談を受け、不定期でも良いということで面倒を見ることになった。
彼女についての経緯(いきさつ)は下記の記事(2008年12月14日記事)を参照して欲しい。
http://jukoogle.blog102.fc2.com/blog-entry-35.html
何から話してよいやら。
5年末から大手家庭教師派遣会社のプロレベルの社会人講師の指導を受けてきたはずなのに、11月に伺った時は、何も知らないのとほとんど同じ状態だった。
どこから指導してよいやら困ったが、とりあえず志望校が決まっていたので、まずその過去問をやることにした。
やりながら知らないこと、弱い単元を補強していくという方針で指導することにした。
前の先生から買った教材をたくさん持っているので(ほとんどは手つかずのまま)、教材には困らない。
来られるだけ来てほしいとの希望で、指導は不定期だが、12月からは(低学年の)他の生徒のご理解もあり、週1回は指導できるようになった。
家庭教師が中心だが、私立小学校に通っているせいか、平日の昼間に来てもらえる日もあり、1:1指導も併用している。
最後の模試では、それまで算数では30点が最高だったのに70点取れたと、親子で喜ばれた。
要は、自分で考える(自分の頭で課題に取り組む)という姿勢を育ててもらえていなかったのだ。
前の先生はただ解き方を説明するだけの指導だったらしい。
彼女はまだまだ課題だらけだが、大の苦手だったという計算の逆算や時計算について、私が考えたやり方を教えてあげたら、パズルみたいで面白いと嬉々として解く様子を見ていると、彼女に出会えて私も幸せだと感じる。こういう子供の姿を見るためにこの仕事をしているような部分もあるからだ。
まだ受験スケジュールも未定な部分もあるが、ご両親も必死に学校選びをなさっている。
今は希望に合う学校が受験できる力を磨くだけだ。

以上、かなり長くなってしまったが、私なりの現在の受験生への指導ぶりを振り返ってみた。
ここまで読まれた方に、何かの参考になる部分があれば幸いだ。

さて、次は私としてもつらいのだが、途中で辞めた生徒について記す。


I君(5年生の6月に入塾・6年生の6月に退塾)

大手進学塾の算数フォローをご希望で、週1回家庭教師2時間。
6年春に、新しく出来た塾に転塾されたのを機に、本人が自分で学習するようになり、しばらく新しい塾のフォローをしていたが、夏休みからは塾だけの授業で大丈夫ということで退塾となった。
前向きの理由なので大丈夫だとは思うが、年賀状に対しても返事をもらえなかったので心配している。
私の指導への何らかの不満があったのか。
あるいは、合格の知らせで驚かせようという意図か?(だったら良いのだが)
新しい塾は、集団塾の割には個別のフォローもしっかりしているようだった。
何にせよ、自分で勉強したいからという理由で家庭教師をやめるのは、逃げでない限り良いことだと思う。


J君(5年生の7月に入塾・6年生の4月に退塾)

とても熱心なお母様で、色々とお調べになり、小さい時から有名塾に通わせていたようだった。
それでも、5年の段階で、塾の方針とわが子の伸びとにギャップがあるとお感じになったようで、私のサイトを通じご相談に見えた。
1:1指導1・5時間と2:1指導1.5時間をそれぞれ週1回ずつ。
毎回お母様から家庭学習の様子と、授業での指導内容への希望についての細かいメモを頂いていた。お母様自身が相当受験に精通されていた。
とてもしつけの行き届いた子で、挨拶のできるしっかりした子だったが、いつもおどおどしているようにも感じた。
自分で考えるのが好きなようなので、ある程度考えさせてから、どうしても打開できそうにない様子の時に、さり気なくヒントを出していった。
ヒントでピンと来た時には嬉しそうに鉛筆が走り出した。
ただ、厳しくしつけられた影響か、絶えず緊張している感じで、逆に、考えられないような凡ミスをしてしまうことがよくあった。
根が優秀な子だけに意外だった。
やれば出来ると感じたので、私もかなり厳しく考えさせたこともあったが、指示待ちではなかった。
だが、当初は、分かってから図を描くという感じだったので、とにかく作図しながら考えろと言い続けた。
ただし、的外れな作図をして安心していることもあったので、そういう時は、図の意味を再確認させた。
段々に安定してくるかと思っていたが、6年生の4月に受けた模試の成績が振るわず、お父様が受験に反対されたとの理由で、突然お母様から退塾の連絡を頂いた。
その後どうなったかと案じていたが、年賀状に対し、当初からの第一志望目指して頑張っていますとの返事をもらった。
より相性の良い学習環境に恵まれたようでとりあえずホッとしている。(本心です。)


現在の6年生で、中学受験を目指している生徒は以上の通り。
夏休みだけの限定指導の子供のことや体験授業だけで入塾には至らなかった子供は含んでいません。
参考になれば幸いです。

その他の学年や、内部進学フォローの生徒のことはまたいつか別の機会に。


テーマ : 塾講師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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