個別指導と集団指導の具体的な違い(サピックス生からの質問に答えて)

サピックスのフォローをしている6年生が、デイリーチェックで間違えた問題について質問してきた。
6年15(レベルL)についての質問だった。
そのうちの下に挙げた2つの問題について、個別指導ならではのメリットを感じたので記す。

問題【6】(4)
0、1、2、3、4、6のカードが1枚ずつあり、これらのうちの3枚を使って3ケタの整数を作ります。
6の倍数は何通りできますか。

問題【7】
りんご15個、みかん6個をA、B、Cの3人に7個ずつ分けようと思います。何通りの分け方がありますか。

一見全く別の問題に見えるが、解き方はほとんど同じ。
サピックスから配られた解答の解説は次のようになっている。

問題【6】(4)
(0、1、2)・・・3通り
(0、2、4)・・・4通り
(0、3、6)・・・3通り
(1、2、3)・・・2通り
(1、2、6)・・・4通り
(2、3、4)・・・4通り
(2、4、6)・・・6通り
以上の26通りです。

問題【7】
みかんの分け方に注目します。
(6、0、0)・・・3通り
(5、1、0)・・・6通り
(4、2、0)・・・6通り
(4、1、1)・・・3通り
(3、3、0)・・・3通り
(3、2、1)・・・6通り
(2、2、2)・・・1通り
以上の28通りです。

解説を見れば、考え方はほぼ同じだということは察しが付くと思うが
ではそれぞれの式の根拠は?
ということになるとこの解説だけでは分かりづらいだろう。
また、共通性もしっかりとは認識できないと思う。

この時の授業では、解説は一切見ないで、まず組合せを書き出すという作業から始めた。
その意味を説明しながら順に当てはまるものを書き出させていった。
次に各組合せから何通りのものが出来るかを、順列の考え方を使って見つける。
その過程を説明した。
すると、順列の見つけだしは、途中から生徒自身が解き進むようになった。
以上のことをまず【6】(4)についてやった。

そして【7】に進む。
まず【6】(4)との共通性を説明した。
すると、組合せをみつける段階からもう自分でやれるようになっていた。
共通性をしっかりと印象づけるために、久保田塾では原則として
「書き出しは小さい数字から!」と統一している。
こういうことも大事なのだ。
同じ考え方には同じ手順で取り組むこと。

以上のような指導は、個別指導ないしは家庭教師にしか出来ないことだと思った。
どの段階から生徒が一人でやれるかは、一人一人違うからだ。
その子にぴったり合ったところで、解説から見守りに姿勢を変えられるのは個別指導だからだ。
家庭教師も同様であるのは言うまでもない。

競わせながら力を付けさせていったり
対費用効果を効率よくして指導するのが集団塾のメリットであるのに対し
一人一人の問題点を細かく観察して改善させて力を伸ばすのが
個別指導家庭教師の指導のメリットである。




テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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