新鮮な指導スタイル

今年の体制もほぼ固まった。
従来は、大手塾に通いながら、算数についてフォローをしていくというスタイルの指導が大半だったが、今年はそれに加え、これまでに無い希望スタイルが2つあった。

(ケースその1)
公立小学校の新6年生。
5年までは学校以外は「公文」だけを受けてきた。
6年になり、親しい人が通学していて内部の様子がよく分かっている私立中学を受験したいとの希望が出て、急遽算数のみ中学受験向きの指導が必要になったというケース。
今春お母様からご相談を受けた。
学校は2教科受験が出来る学校で偏差値もあまり高くないが、内部の様子はよく分かっていて、どうしてもここに進学させたいと希望。
国語は成績も良く、家庭でのフォローも可能ということだが、算数だけは入試問題に即した指導は家庭だけではしづらいとのご判断で、算数の入試対策を希望された。
これまでの入試問題を見せて頂き、公文でフォローできなかった部分を指導していくことにした。
お持ちの教材は何もないということだったので、「ベストチェック」をまずやることにした。
公文は好きで通っているというだけあって、飲み込みがとても速い。
各単元、ポイントのみ説明して右のページの問題をどんどん解かせている。
解法を見て、改善すべきところがあれば補足していくというスタイルだ。
「ベストチェック」が終わったら「応用自在問題集」を併用しながら過去問演習に入る予定。
力から言えば、4教科やらせてもっと難しい学校も受けられると思うが、ご家庭全員がその学校を気に入っているのでこのまま進めるつもりだ。
もう7年も前になるが、集団塾には馴染めないというお子さんで、でも地元の公立中学には行きたくないのでどうしても私立中学に進みたいというご希望の新6年生の指導をお受けしたことがある。
通学が楽な学校ということで志望校は決まっていた。
2教科受験が出来る学校だったが、塾に通うのは全く初めてということなので国語も指導した。
週2回(1:1が1回、2:1が1回)算数、週1回(1:1)国語の指導をした。各90分。
算数については「応用自在」を使い、志望校によく出る単元を中心に基本にしぼって1ページからやっていった。
無事志望校に合格できた。
その経験があるので、今回も大丈夫だと思うが、合格よりむしろ進学後のことを考え、自ら思考していくということを身に付けさせようと心がけている。
公文でも既にその姿勢が培われているのか、あるいはその子お生来のものなのか、その点もあまり苦労はしていない。

(ケースその2)
やはり新6年生。
この子も「公文」を続けている。
中学受験はせずに高校受験に備えたいというご希望で相談にいらした。
市販の参考書や問題集を使い、家庭で指導してきたということだが、親子の歯車がかみ合わなくなって
算数だけはプロの先生に見てもらった方が良いのではと判断されたとのこと。
チャート式で有名な数研出版の小学生向きの参考書と問題集を使って家庭学習されてきたということなので、それを見せていただき、やりかけの続きをやることにしたが、とても家庭学習に使えるような教材ではなかった。
一応その巻の最後まではやったが、指導していて心が痛むような内容だった。
(数研出版のものは大学受験向けのものだけにしておいた方が良い。)
早々に切り上げ、まだ続きの巻があったが、それはもう使わないことにして、中学生用の教材に入ることにした。
使うことにしたのは昇龍堂の新Aクラス中学数学問題集1年。
内部進学を手伝った慶応中等部の生徒も使っていた教材だが、コンパクトによくまとまっているのでこれにした。
お母様は少し心配なようだったが、体験授業の感じから、私は大丈夫だと思っていた。
始めてみてちょうど良い内容だったと安心している。
家庭での学習ぶりも見たお母様から「こんなに集中して勉強している姿は久しぶりに見ました」とのメールを頂いた。
自習に使うのは大変だと思うが、教材としてはとても良い。
これまでにも中学での学習について、学校の授業だけでは物足りないというご相談の方も多々いらしたが、そうした方にもこの教材を薦めてきた。
新6年生でも使えると分かって、私も喜んでいる。

この2つのケースとも、子どもはやる気に満ちているし、潜在的学力も低くないと思う。
中学受験を本格的にやれば偏差値60前後の学校まで狙えると思う。
だが、ご家庭での判断は賢明なものと思っている。
親子でコンセンサスが取れているからだ。

と言って、中学受験でギリギリの志望校を目指している子どもたちを否定する気は毛頭ない。
大手塾に通い、きちんと努力してきているご家庭でもそれぞれに子の将来をしっかり考えていると思う。
ある意味で、このように多用な選択が出来る状況は素晴らしいと思う。
中にはインターナショナルスクールやチャイナスクールに行かせているご家庭もあると聞く。
どの子育てが良くてどの子育ては良くないと一概には言えないと思う。
各人の良いところが伸びる教育が最高の教育だと思う。
それが判断出来るのはまず親だろう。
各ご家庭での判断を出来る限りサポートしていきたいと思っている。





テーマ : 中学受験
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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