中学受験の為の、6年生の学習スタイル。

中学受験をする場合は、小学校の授業内容だけでは不足なのは確かで、それを補完するための、特別の準備が必要になります。
その「特別の準備」についてお話しします。
久保田塾も、その「特別の準備」のお手伝いをしていますので、私がどのような仕事をしているかも関連してお話しします。
私についての話は算数に限っての話です。
中学受験の為の特別の準備、大きく二つのスタイルがあります。

一つ目は一般的なスタイルです。
集団塾に通うということです。
更に、弱点があれば、それを個別指導や家庭教師にフォローしてもらうという形です。
私自身、現在も四谷大塚やサピックスに通うお子さんのフォローを依頼されています。
この場合、予習主体で行くか、復習中心で行くかに、また分かれます。
私は、お子さんの特性やご家庭のご希望に合わせてどちらにするか決めています。
一般には、サピックスでは復習主体、四谷大塚では予習主体となります。
それぞれの塾の方針がそうなっているからです。
塾の教材もそれぞれの学習スタイルに合わせて作られているので、自然とそうなっていきます。
四谷大塚を利用されているご家庭からも復習中心が良いのではとご相談をいただくこともあるのですが、毎週行われるテストの結果を見ると、予習中心に進めた方が、良い結果となっています。

二つ目は、集団塾には通わずに、通信添削やネット授業を使って、家庭学習を中心にして受験勉強をするというスタイルです。
最近増えてきたように感じます。
昔からあったのかもしれませんが、私へのお問い合わせに、そうしたスタイルで受験準備をされているご家庭からのものが増えてきているのは確かです。
帰国生受験を目指すという方に特に多いようですが、習い事などを続けながら受験するというご家庭は、一般受験でもこのスタイルを選択している場合もあります。
通信添削やネット授業を受けている場合は、それらで支給される教材を使うのは言うまでもありません。
どこにも通わずに、完全に家庭学習だけで算数の準備をしている生徒を指導することもあります。
この場合は、私はあえて予習シリーズなどの塾教材は使わずに、市販のものから選ぶようにしています。
今年も、このスタイルの生徒も指導していますが、「応用自在」を使っています。
一冊で全てが網羅されているのは、後々、過去問演習に入って、細かく復習をするときに便利だからです。
勿論、不足している部分もあります。それらも、新たな紙に書いて、それを関連するページに糊で付け足していきます。
この一冊に全てが込められていると思うと、何だかとても安心した気分になれます。

その他、話題からは逸れますが、高校受験の為の準備を小学生から始めるというご家庭もありました。
以前、お一人ですが、そうした希望の生徒を指導したことがありました。
その場合、小6ではありましたが、新Aクラス数学問題集という、難関私立中学で実際の授業に使われているものを使って指導していきました。こうした指導は、まさに個別指導ならではのものだと思いました。


大村はま先生

大村はま先生は、生涯を一国語教師として全うされた方です。
なぜ先生の名前を知ったのでしょう。
覚えていません。
テレビででしょうか、図書館で偶然手にした本からででしょうか。

先生の本は6冊持っています。
国語の教え方についての本なのですが、「教える」ということがどういうことかを知る為に読んでいます。
国語については、私よりずっと教え方のうまい先生方がたくさんいらっしゃいます。
だから、国語の教え方を知りたくて買ったのではありません。
1冊目に何を読んだのでしょうか。
それすらも忘れてしまいました。
でも、その衝撃が強くて、先生の本なら何でも読みたいと思って、書店で見掛ける度に買い足してきました。

どの本を読んでも感銘を受けます。
ただ、先生の本は、書き込みができません。
なぜかというと、全ての行、全ての言葉が響いてくるからです。
つまり、全ての言葉に線を引きたくなってしまうのです。
率直な思いを率直に語られているからでしょうか。

卒業生を送り出し、新たな子どもたちとの学びが始まるこの時期、
時々先生の言葉に触れたくなります。
でも読みたい本が山積みで、先生の本も熟読しながらの再読はできません。
それでも、どのページを開いても心に響いてくるので、いつも近くには置いてあります。

例えば、先生はこのような事を書いていらっしゃいます。
「私は最後まで、子どもへの話は練習してから、やっていました。おとなへの講演ではメモくらいしか持たないとしても、子ども達への話は、練習なしでいきなりということはしませんでした。」(「教師 大村はま96歳の仕事」小学館)
理解力が足りないから補う為、ということではないと思います。
何を伝えるかをしっかりと自覚して子ども達に向き合う為、だったと思います。

現在の教育界で、大村はま先生がどのような評価を受けているのか知りませんが、私にとっては、直接お会いしたこともないのに、永遠の先生の一人です。
今日もふと手にした先生の本に勇気づけられ、このような記事を書いてみたくなったという次第です。

親が子を育てるときに、どのようなことが大事なのかと考えることへのヒントにもなるような気がします。

琴奨菊の言葉

2016年1月場所で優勝した琴奨菊関は14勝1敗の成績でした。
その1敗をした夜、彼はどう行動したか。
悔しかったそうです。当然です。
しかも相手は一番の仲良しでライバルの豊ノ島。
その日、帰宅してすぐに、彼はトレーニングに励んだそうです。
そして一通りのメニューをしっかりこなし、次のように思って寝たそうです。
「今日より明日の方が強くなっているから大丈夫」

受験も同じです。
万が一、思わぬ結果となったとしても、勉強すれば良いのです。
そして、その日より次の日、より賢くなっていればそれで大丈夫なのです。

人は試練により、よりたくましく成長するのでしょうね。

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生徒に教えられる。

家庭教師の面白いところは1対1の対話だということです。
こちらが何かを一方的に教えるのではなく、情報のやり取りをしながら、お互いの思考や感性を磨きあっていくというイメージでしょうか。
だから、ただ何かを先生から習うというのとは少し違います。
こちらに完全な答えがあって、それを子どもに伝えていくだけではないのです。
勿論、そういう面が大きいのは言うまでもありませんが。

さて、時々私が子どもからハッとさせられるような発想を受け取ることがあります。
久々にその体験をしました。

次のような問題、皆さんはどう解きますか。
(画像をクリックすると大きくなります)
立方体の個数を数える問題

一般的には上から順に個数を数えて足していきます。
一番上の段は1個
その次の段はそれに2個増えて3個
その次の段はさらにそれに3個増えて6個
以下同様に、順に
6+4=10個
10+5=15個
15+6=21個
そして、これらを足します。
1+3+6+10+15+21=56
答え 56個

ところが、ある生徒の答案を見て面白いこと考えるな~と感心してしまいました。
彼の答案は次のようななっていました。
(画像をクリックすると大きくなります)
立方体の数え方

この子はたてに何個あるかを順に考えていったのですね。
なかなかの空間把握力だと思います。
参考書や問題集によってはこの子と同じように説明しているものもあるのかもしれませんが、私はこれまでまだ見たことはありませんでした。
この子は特別に算数が得意ということではないのですが、時々こうした独自の考え方で正解を導きます。
中にはとても遠回りな時もあるのですが、その都度、どうしたらより効率的に解けるかと言った話もします。
その子の発想をまず認めた上で、さらに強化するといった発想で説明していくと素直に聞いてくれます。
力は更に増すと思います。
その時、同時に、私自身の力も増しているのは言うまでもありません。



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体験授業でまずやること。

受験が終わると、すぐに次の受験生への対応が始まります。
新規のお問い合わせもいただきます。

まずは、90分の体験授業を行いますが、最近はほとんどの子に対して同じ話しが出ます。
そういうポリシーということではなくて、結果としてそうなるのです。

以前に、かつての上司であった西村則康先生のことを書きましたが、先生の著作やテレビ出演時のお話しから、私も、子どもの鉛筆の持ち方に注目するようになりました。
そうしたら、先生の仰った通り、鉛筆の下の方を持つ子が本当に多いのです。
そして、そのような持ち方をしている子は確かに字も乱雑です。

「受験というのは、受ける学校の先生に手紙を書くようなものなのだよ、しかもこちらからの思いを伝える手紙を書くのだよ。
その字が汚かったら、気持ちをストレートに受け取ってもらえないかもしれないね。」

そうした話しが出ることが多いです。

更には、式の頭をそろえない子も多いです。
あちらに筆算、こちらに数式、解答スペースの真ん中や下の方から書き出す子もいます。

「手紙を書くときに、各行の頭をそろえるのは当然だよね。
しかも、横書きの手紙なら、上から下に順番に書いていくよね。
式や考え方を書くのも全く同じなのだよ。」

この話もよく出ます。

昨年、知人からのご紹介の方だったので、最後の追い込みの過去問指導だけをお受けした子がいました。
その子の場合も、まず取り組んだことは、式を解答スペースの上左から書き出すということでした。
また、図をほとんど書かない子だったので、自分で問題の中身をつかむ為にも図がいかに有効かを説明しました。
そういった指導は集団塾ではほとんど為されていませんね。
集団塾ですから、それも致し方ないとは思いますが、もっともっと重視していくべき点だと思います。
そうした指導をしていくだけでも模試の点数に影響します。
最終的にはこちらが強調したポイントをきちんと理解してくれたせいか、第一志望の桜蔭中学に合格しました。
もしあのような指導をしていなければ、少なくとも部分点はもらえない答案だったと思います。

今年も、先日体験授業したお子さんのお母様から次のようなメールをいただきました。

「いつも父親に、式を揃えることや
上から書いて行くこと(真ん中から書き始めたり、あちこちに
書き散らかしたりすること)を注意されていますが、
とにかく直らずにおりました。
先生のところでも、全く同じ事を言われておりました。

でも、昨日帰ってから夜の勉強では、自分でいつもより
気を付けて書いていたと思います。
やはり親では聞き流すことも
先生に言われると気を付けようと思うのですね。」

こうした指導も、個別指導、家庭教師指導の大きなポイントだと思います。

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受験生のみなさんへ

入試というのは、その学校の先生との直接対話です。
先生が尋ねてくる質問を謙虚に聞いて、自分なりの答えをしっかりと練り、考え、先生に伝えるということです。

そもそも、人の話をきちんと聞かないで答えてしまったら、先生どころか、誰に対してでも、とても失礼ですよね。

聞きながら、メモを取ったり、図を書いたりしても全く構いません。
むしろ先生は喜ぶでしょう。しっかり話を聞き、じっくりと自分なりの答を考え、それを正確に伝えてくれる生徒を見つけるのが入試と言っても良いかもしれませんから。

算数は直接話すよりも楽かもしれません。
だって、メッセージを文章にまとめ紙に書いて渡してもらえるのですから。
何度も読み返すことができます。
自分で大事なポイントに目印を付けたりもできます。

言葉で書かれたことを具体的にイメージしていくのが大事です。
紙から先生の声を聞き出すと言っても良いかもしれません。
問題によっては、自分なりに図に書き出してみたりするのも良いですね。
先生の話を、自分の言葉で言い換えてみるということです。

表にまとめる。
流れをチャートにしてみる。
線分図、面積図、ダイヤグラムという方法もあります。
分からない数字を「割合の数」(①などの書き方)にして式を作ってみるというのも良いかもしれません。

きちんと先生の話を聞き取る。(問題文を正確に読む)
その問いかけに対する自分の考えを練る。(図や表に書き出す)
考えを書き出しながらまとめていく。(式や図の流れをつかむ)
自分の考えを的確に先生に伝える。(答をまとめる)

誤字脱字はいけません。
計算ミスももったいないです。
式の最後の数字には単位を付けると流れがつかみやすいですね。
それは、読む側にも伝わりやすいということです。

先生にお話ししている気持ちで答案をまとめましょう。
しっかり書いた答案なら、先生もしっかり読みとってくれます。

問題に取り組むときは、この気持ちを忘れずにいてください。

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東田直樹さんのブログ

東田直樹さんという自閉症の方の本が売れているらしい。
テレビでも紹介され、話題となっているようです。

検索してみたら、次のブログが出てきました。
http://higashida999.blog77.fc2.com/

今日初めて読んだのですが、いきなり興味深い記事に出会いました。
以下、引用します。

『人が注意されているのを見ると、

パニックになる自閉症者がいます。

その様子を見て、人が怒られているのが

嫌なのだと、考えている人も

いるようです。

僕は、ダメな自分を

責められている感覚になるからではないかと、

思っています。

フラッシュバックとは、違います。

自分が怒られていると、

勘違いしているわけでも、ありません。

仲間を助けられないとか、

同情する気持ちから、聞いていられない、

ということでもないと思います。

注意されている人が、

どうして怒られているのかが問題ではなく、

怒られている状態に

反射してしまい、自分を責めて、

パニックになるのではないでしょうか。』
2014-11-21

自閉症と診断されていなくても、こうした感情に近いものを持っている子がいます。
こういう子は国語が凄くよくできたりします。
つまり、感受性が鋭いのでしょうね。
私が感じ取れない「様々な気配」を感知するのかもしれません。
でも、それが往々にして、算数について言うと、人がやらないようなミスにつながることがあります。
何も感じなければ素直に計算できるところも、何かを感じ取ってしまって、ありえないミスを生むのです。
問題の行間を読みすぎると言って良いかもしれません。

こうした子に必要なのは、地力をそのまま発揮できる場を作っていくことです。
「場」は「環境」とも言えるかもしれませんが、それでは少し大げさかもしれません。
気配、雰囲気
難しいです。ピッタリの言葉が出てきませんが、言いたいことは分かっていただけるのではないでしょうか。

ドラマなどで、
「見込みがあるから怒られたのだぞ」
とか
「お前に育って欲しいから言ったのだ」
といった台詞に出会うことがありますが、
日常でもこれに近いやり取りはあるのかもしれません。

本人を鼓舞するのも家庭教師の仕事の一つと考えていますが、鼓舞が本人に心のコブを作ってはいけません。
あ、ダジャレで心を解きほぐすのも家庭教師の仕事の一つです。

特にこの時期からの受験生には、注意を払いすぎて悪いことなど一つもないかもしれません。
だから実はとても疲れます。
いつも心のアンテナを張っていなければなりません。
子どもの頭がどう回転しているか
だけではなく、
子どもの心の中まで見極めていかなくてはなりません。

東田直樹さんのブログの記事は、そうした思いを再確認する良い切っ掛けを与えてくれました。

勿論、タフな子もいます。
でも、そういう子たちだって、怒られて良い気持ちはしていないでしょうね。
優しさと厳しさと、その兼ね合いですね。

9月から指導を始めたA君
第五回合不合で、初めて算数の偏差値が50を超えたそうです。
今朝の、お母様からのファックスにそう記されていました。
彼も繊細な心の持ち主です。
だから、接し方にはこちらも絶えず注意を払ってきました。
とにかく何とかして意欲をかき立てたい。
けれど、優しい性格だから強い言い方は効果的ではない。

でも思い返してみれば、厳しい言い方もしたことで火がついたように思います。

だけれども、この成果(というほど大きなことでもないか)で、全ての子の指導に厳しさが良い
ということにはならないのだと思います。
結局は、月並みですが、どう「思い」を伝えるかですね。
それを東田直樹さんがブログを通じて教えてくれました。

脳の成長。

この時期になると実感することが一つあります。
5年生の早い時期から指導しているお子さんについて。

6年生のこの時期になると、どの子も逞しくなります。
玄関先で見送ってくれるときの顔つき、体つき。
身長が伸びると同時に、目鼻立ちもしっかりしてきて、「声変わり」ならぬ、「姿変わり」をするのでしょうか。
男女の違いはありません。
その変化の大きさに、ある種の感慨すら覚えます。

そして、もっと強く感じるのは、知的成長ということです。
私の指導の結果というのはおこがましいですが、少しは役に立てたかなと思うことはあります。
でも、何より思うのは、きっと脳自体も肉体の一部として成長しているのだろうなということです。
これは単なる素人判断ですから、専門の科学者の意見によればもっと別の見解があるのかもしれませんが、
指導している者の実感としては正直なところです。

だから、5年生のうちに色々と不注意なところがあっても、あまり細かいところにまではこだわらなくて良いのではないかというのが私の考えです。
2時間机に向かって知恵を絞り続ける習慣が付いているだけでも凄いと思います。
線分図や面積図の意味や使い方を知るとか、
フリーハンドで直線を引くとか、平行を意識して見取り図や展開図を書くとか、
筆算の数字を縦にそろえて書くとか、
そうしたことは指導していかなければなりませんが、
計算ミスや問題の読み間違えなどの、いわゆるケアレスミスは、それほど目くじらを立てなくとも、6年のある時期になると自ずと、しなくなります。
勿論、放置していてはダメですが、問題を精読するといったことは、成長と共に自然にできるようになってきます。
ただし、安定した心持ちを維持できればという前提があるのかもしれませんが。

では安定した心持ちはどうしたら確保できるのか。
簡単なことです。
復習をし、問題を解き続けることです。
そのことにより、解ける問題が増え、様々な発想法が身に付きます。
それが自信につながります。
自信こそ、まさに心の安定の源泉です。
継続は力なりです。
すると、脳の成長に伴ってミスも減っていくのです。

農家のみなさんが作物の生長を見守り、育てるように
私もお預かりした子どもたちの成長を見守り、育てています。
必要最小限のケアさえしていけば、子どもも作物も、自らの力で伸びていこうとするのですから、何も心配はありません。
脳の成長は、まさにその象徴のような気がします。

学ぶ喜びを伝える。

個別指導家庭教師をしていて一番うれしいのは、学ぶことを楽しいと感じてもらえたときです。
先日体験授業を受けにきてくれたお子さんのお母様から、次のようなメールをいただきました。
こうしたお話しを聞けるのが一番嬉しいです。

昨日、気の小さい息子は、駅からご自宅に向かう道で「緊張するなー」と
言っておりましたが、体験が終わった後の帰り道では、「あんな解き方初めて
習ったよ、分からなかったテストの問題が解けたー」と嬉しそうでした。
帰宅してから主人にも自分で報告をして、解けたことにびっくりしたと話した
そうです。算数に関して、今まで子供が笑顔で語れるようなことは全く無かった
ので、これは是非とも先生の授業を受けさせるしかないと主人も私も確信いたしまし
た。

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申込受付はいつまでにしたらよいか。

1:1の完全な個別指導なので、どんなお子さんの指導にも対応できると、これまでは受験直前のお申込にも対応してきました。
その回その回で、やれる限りの力添えをしたのであれば、いつからの指導でも同じことではないか。
指導期間が短いお子さんが、長く指導したお子さんと同じ結果とならないのは自然なことではないか。そんな風に考えたりもしました。
でも、素直に変えれば、満足いく結果でなかったなら、直前の駆け込み指導のお子さんには充分な満足を与えることができなかったということに代わりはないのではないでしょうか。
そもそも、2:1指導をやめたのも充分な指導ができないという自分自身の反省からのものでした。
受験へのサポートである以上は、結果を伴わない指導では意味がないのではないか。そんな気がしてきました。
そんな次第で、今年は直前の駆け込みのお申込はお断りしようと思います。

では、いったいいつからが「駆け込みの申込」となるのか。
確かにその判断は難しいところです。
そこで、逆に考えることにしました。
これまで指導した生徒たちのことを思い返してみて、進学後のことも考え、満足のいく結果となったと思えたお子さんの、指導開始の期限はいつだったか、それを考えてみたらよいのではないかということです。
勿論、それまでのお子さん一人一人の努力の形も様々ですから一概には言えないとも思いますが、弱点を洗い出し、その補強をしていくには、週1回2時間の指導で考えると、やはり9月がギリギリという気がします。
というのは、10月以降の指導では、それまでについた弊害となりそうな学習習慣がみつかったとしても、改善できないことが多いからです。知らないことを身に付けてもらうだけなら2ヶ月ほどの指導でも効果が大だと思うのですが、身に付けた考え方や解き方を根本から変えていくのは案外と手間が掛かるものです。
一番手こずるのが、ノートを取る習慣、解き方をまとめていく習慣が身についていない子どもに解き方をまとめる力を付けることです。
算数の問題を解くということは答を出すことだと思い込んでしまったお子さんが多いのです。
確かに答を出すには違いないのですが、どう問題文から条件をつかみだし、それらを再構築し、新たな情報を導き出し、最終的な結論に結びつけていくか、その過程をしっかりと確認し、まとめていくのが算数の学習ということなのです。
そういうことをしっかりと習慣化していなかったお子さんを直前にお預かりしても、メモ書きや計算の殴り書きだけで答を素早く出すことだけでは受験をクリアできないということを理解してもらえないのです。付け焼き刃で身に付けてもらおうとすると、悪くすると、変なストレスを与えてしまったりもするのです。これでは逆効果です。
これまで、そうしたケースに出会った場合は、仕方がないので、その子の一番解きやすい形を見つけだし、その中でベストを尽くせるようにと心がけてきました。
でも、そうすると、今度は私の中での不完全燃焼が起こっていたのです。
「もう少し早くから指導できていればストレスなく解き方をまとめていく方法も伝えられたのにな~」といった気持ちが起こるのです。
私は授業料を頂いて指導する身ですから、子どもと私と、どちらかがストレスを抱えなければならないとしたら、私がストレスを抱えるのが当然です。
でも、こうしたケースでは満足のいく結果とはなりにくいというのは正直なところです。
これは結局はお子さんをも裏切ったことになってしまうのではないのか。
なんだか、そのような気持ちが起こってきているのです。

本音で言えば、授業回数がそのまま私の収入に結びつくのですから、直前に急に増える、過去問指導や弱点補強のご希望はありがたいことなのですが、充分な効果を与えられないと判断したときは、早い段階でその旨お伝えするのが筋ではないかと考えます。
もうしばらく検討の余地はあると思いますので、すぐにサイトに謳うことはしませんが、考えが固まったらサイトで告知しようと思っています。
これ自体がわがままなのかもしれませんが、指導するからには、本当に満足した顔を見て送り出したいのです。
久保田先生に頼んだのに満足のいく結果にはならなかった、そうした気持ちのお子さんや保護者がいらっしゃったとしたら、本当に申し訳ないことです。
単なるわがままでないとご理解いただけたらと思います。


プロフィール

久保田塾・塾長

Author:久保田塾・塾長
東京都内、自宅にて個別指導、都内近県にて家庭教師をしています。
受験対策でも不登校児へのフォロー指導でも、私を頼る者全ての力になりたいと思っています。
でも、出来ない事は出来ないので、その時は、よりふさわしい先生をご紹介したり、次善の策がないかを模索したりします。
一番得意なのは中学受験の算数指導。「どんな問題でも解ける」という事より、「志望校に合格するにはどういう力を付ければ良いかを伝える」のが大事なのです。そのことを分かっていない保護者の方々、現役の塾講師、家庭教師の先生方があまりにも多い。
教育ネタが中心になると思いますが、趣味に走ったりもするかも。
前から興味のあったブログというのを始めて、ちょっとワクワクの「え~年のおっさん」です。
(2008年2月2日(先勝)・ブログ開始)

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